『きっと、うまくいく』(原題 『3 idiots』)/おすすめ映画


予告編。抜粋シーンに疑問があるが、本編は面白い。

天才と変人は紙一重である。しかし、やはり天才というのは他人を惹きつけてやまない。

1人の天才を友人視点から追った、大学を舞台にした青春ドラマだ。

ちなみに舞台はインドある。

各所にインドならではの社会的背景が見え隠れするが、若者たちのすったもんだに国境は関係ない。若者の悩みだって万国共通である。

この映画に関しては、日本語タイトルを褒めざるをえない。これが『3バカたち』などであったら、果たして手に取ったかどうか。

面白く、且つメッセージ性のある映画は好きである。

そういう意味で本作は気軽に楽しむこともでき、かつ現代社会について考えなくてはいけない部分を感じさせ、バランスが取れた作品ではないだろうか。観終わった後の爽快感も良い。

インド映画は初だったが、面白い。

人口、ハイテク人材に加え魅力的なロケ地も数知れず。これからの映画産業の発展が期待される。

塩ラーメンの魅力

若い頃、ラーメンは醤油だった。あまり外食する家ではなかったが、ラーメンを食べる機会があれば決まって醤油を選んでいた。

20代前半は濃い味を身体が求めていたのもあり、とんこつやとんこつ醤油がメインになった。

20代中盤では味の深みを感じる味噌を食べるようになった。スープを最後までおいしく飲めるのは味噌が一番だと思う。

このように私のラーメン遍歴の中では、塩ラーメンという選択肢がなかった。透明な、何も溶け込んでいないようなスープにお金を払うなんてもったいないという想いすらあった。

そんな私が1杯のラーメンをきっかけに180度、塩ラーメンに対する想いが変わってしまった。

衝撃的なウマさ!つぶ貝ラーメン。

20代後半、当時住んでいた北海道で旅行がてら立ち寄った襟裳岬で、その衝撃的な出会いはあった。

夏とはいえ、風が強く肌寒いその日、半ば震えながらお店に入った私はメニューを一瞥し、つぶ貝のラーメンとつぶ丼のセットを注文した。

正直味にはそれほど期待していなかった。よくある観光客向けレストハウスだったし、客の入りもそれほどでもなかったからだ(これは時間的なものもあるが。昼をだいぶ回ってた気がする)。

つぶ貝ラーメンとつぶ丼のセット(写真は2012年当時のもの)

出されたそれは塩ラーメン。ふむ、と一口すすって驚いた。めちゃくちゃウマい!寒かったことやお腹が減っていたこともあろう。

だが、ほんとうにめちゃくちゃ美味しかったのだ。柔らいつぶ貝に、海苔のいい香り。そしてなにより、あっさりとしながら身体に染み渡っていくスープ。

以来つぶ貝にもハマり、主に回転寿司のネタでときどき食べているが、こういった煮付けには、なかなかお目にかかれないので非常に残念である。

タンメンとの出会い

さて、塩ラーメンに目覚めた私だが、やはりまだラーメン屋では他の味を選んでしまう。だが、この旅行中に出会ったもう一つの塩ラーメンにより、私のレパートリーの中の塩ラーメンが確固たるものになる。

旅は続き釧路に着いて、とあるラーメン屋を探すことになった。私は椎名誠さんの本が好きでよく読んでいるのだが、そこで紹介されていたお店だ。そこのお店のタンメンがウマいらしい。

恥ずかしながら私はそのときまでタンメンたるものを知らなかった。いや、次長課長の河本さんの「お前に食わせるタンメンはねぇ」というのは聞いたことあったが、タンメンというのは担々麺の別称くらいに思っていたのだ。

そしてお店入りタンメンを注文。出てきたそれは野菜たっぷりの透明なスープ。正直赤いスープで辛い系を想像していた私は、心の中で叫んでしまった。こ、これはヘルシーすぎる。

動揺を抑えつつ、一口。野菜の甘みを感じる優しい飲み心地。悪くない。一口、もう一口と食べ進み、気付けば無くなっていた。野菜が嫌いなわけではない。

だが、野菜とラーメンを一緒に食べるという概念が(長崎チャンポンは除くが)なかった私には、こちらも衝撃的な出会いであった。

以来、ラーメン屋では塩を頼むことが増えた。鶏系のスープやチャーシューには俄然塩が合うことも知った。食わず嫌いはいかんなぁ。

ちなみに、我が家の常備袋麺はサッポロ一番みそラーメンと塩ラーメンである。

『I am Sam』/おすすめ映画

今回のおすすめ映画は『I am Sam』である。

もう今では古い映画になるだろうか。私がこの映画を最初に見たのは大学生の頃だっと思うが、これから子供をもつ親に是非見てもらいたい作品だ。

『I am Sam』予告編

子は親を選べない。どんな親でも子どもにとってはかけがえのない親である。知能に少しハンデのある父親と、優秀な女の子の物語。

現実的には親権の行方は微妙なところがあるかもしれないが、親子の絆、子どもにとって親とは何かを強く考えさせられる。

相談に乗ってくれた弁護士の存在にも救われる。他人の言うことを真摯に聴くとはこういうことか、と自分に足りないものに気付かされる。

最近疲れており、妻や子どもの話を真剣に聴けていなかったのではなかったか。思い当たるフシはある。

ショーン・ペン、ダコタ・ファニングの名演技が光り、最後まで一気に観れる感動作。ショーン・ペンはこの映画のイメージが強すぎて後から観た『ギター弾きの恋』で少々違和感を覚えほどである。

それはさておき、児童虐待の悲しいニュースが多数報じられる今、改めてピックアップしたい名作である。

石臼挽きパン工房 ピエール/群馬のパン屋さん

月曜日、仕事が休みだったのでパン屋に行くことにした。ところがである、実は群馬は月曜日休みのパン屋さんが多い。そんな中で月曜日空いている『ピエール』に行ってみた。

駐車場は店の前面。やや停め辛いが、交通量はそれほど多くないので不便ではない。

こじんまりとしたお店だが、店内は明るくパンの種類は豊富である。ただし、ひとつひとつの数は少ないので、人気のパンは売り切れ必至だろう。

バジルソースのピザ。シンプルにおいしい。
カレーパン。やや辛口の味付。そこまで油っこくなく食べやすい。
これはとても美味しかった。生ハムとチーズ、オリーブが入っている。何よりパンが、カリカリでモチモチで大変満足、リピート決定である。
こちらはサクサクっとした軽めのパンかな、という想像とやや違い片面がキャラメリーゼされているため、しっとりな感じ。
こちらは娘が気に入った、少し甘めのブールにメープルシロップとバター(マーガリンかな?)が挟んであるブール。

パンがしっかりおいしく、種類も多いので、また行きたいパン屋である。

石臼挽きパン工房 ピエール

【所在地】群馬県高崎市下小鳥町61-6

【営業時間】8:30〜19:00

【定休日】日曜、祝日