ヒバリ/日本の野鳥たち

春先、はるか上空で黒い点になりながら高らかに囀る鳥がいる。ヒバリである。

『ヒバリのさえずり急降下(パラボラ集音マイク使用)』

以前、Eテレで観た情報によると実に上空70mの高さまで飛びながら囀り続けるらしい。恐るべき肺活量である。

『ヒバリの独演会_01.wmv』上空だけでなく、地上でも囀る。

ヒバリの声は美しく、かの美空ひばりさんの名前の由来でもある高らかに響く澄んだ鳴き声はその小さな身体から出ているとは思えないほど響き渡る。

『固定カメラでヒバリの子育てを撮影してみた(Skylark nest)』

ヒバリは草むらに巣を作るので、知らずに歩いていると、足元から急に飛び立つので心臓に悪い。

また、わざと傷ついたように見せ天敵を巣から遠ざける偽傷行動をすることもある。

そんなときは、すまないという気持ちで足早に立ち去りながら、自らの危険を顧みず子どもを守ろうとするその行動に親というものの在り方を思い知らされる。

人も鳥も同じなのである。

『ばけばけ はっぱ』/おすすめ絵本

いろんな落ち葉が折り重なった中に、「いるよ いるよ なにかがいるよ」と呼びかけてくる。

落ち葉の中に隠れているのは、どんな生き物だろう。

ふ〜っと吹いて出てきたのは、はっぱでできた動物たち。

重なった落ち葉を、「ふーっ」とするのが楽しいらしく、娘にせがまれよく読んだ絵本。

動物たちのクオリティもなかなか高く、子どもと一緒に遊べるおすすめの1冊だ。

オナガ/日本の野鳥たち

『ビュイーン、ビュイーン』と不思議な音で鳴く尻尾の長い鳥がいる。オナガである。

『【野鳥】オナガの鳴き声。ギュイーゲッゲッゲッ。Song of Azure-winged Magpie.』

頭は黒く背は淡いグレー。両翼の一部と尾の上部は綺麗な薄い水色だ。

『自宅の餌場でオナガとムクドリの餌取り合戦・4k撮影』
『自宅の餌場でオナガとムクドリの餌取り合戦・4k撮影』より。

私の住んでいた西日本では馴染みのない鳥で、関東に来て初めて見たときは感動したものだ。

wikiなど見ていると、関東では個体数が増加しているらしく、ありふれた野鳥のひとつなのかもしれない。

『人なつこいオナガのきりちゃんです』

警戒心は低いのか、はたまた好奇心が強いのか、かなり近くで見ることのできる鳥である。

なんとなくカラスやカケスを想像させる鳥だなと思っていたが、果たしてカラス科であった。

そして気も強いのか、カラスを追い回している光景も目にすることがある。

間近で見れ、綺麗な羽色なので是非観察していただきたい鳥である。

『かみをきってよ』/おすすめ絵本

少し五味太郎さんを感じる色使いの表紙に目が止まり借りてみる。髪を切る絵本とは、なかなか珍しいのではないか。

長く伸びてボサボサになった髪をアピールし、切ってほしい男の子とお父さんのお話だ。

少しあわてんぼうの男の子と、落ち着き払ったお父さんのやりとりが面白い。お父さんは終始クールなのだ。私など見習いたくもある。

イラストも明るく元気の出る絵柄でおすすめの1冊である。