子どもと言い間違い

娘が3歳になり、言い間違いが減ってきた。少々寂しいので、どんなふうに言っていたかななどと、思い出しながら綴ってみたい。

何があったっけなぁ、パッと思い出せるものとしては「すくり」である。これは「薬」のことであるが、言葉の順番が入れ替わることはままよくある。

当時風邪をひいていた私が、錠剤を飲むのが気に入ったらしく、食後に、すかさず「パパ、おすくりのまなきゃ」と飛びついて来たものだ。

似たものでは「がじゃいも」や「とももろこし」などがあった。このあたりは聞いていても理解できるし、可愛らしいものである。

ところが、中には頭をひねるというかしばらく考えてしまうものがある。

仕事が終わり、家に電話していると大抵娘が横から割って入るのだが、ある時「今夜の晩ご飯はなーに?」と聞いてみたところ「おともだち」と、帰って来た。

何か聴き間違えたか、うまく質問が伝わっていなかったか、もう一度ニュアンスを変えて聞いてみたが答えは同じ「おともだち」であった。はて、おともだちを…食べる?何を言っているんだろうと暫し考えたが結論が出ず嫁に助けを求めた。

結論を言うと、娘が言わんとしていたのは「お好み焼き」であった。言われてみれば…いや、わかんないだろう。私の頭ではそこを繋ぐ変換は出てこなかった。「お」しか合ってないじゃんか。

この「おともだち」は直ることなく暫く続いた(笑)

この手の言い間違いとしては他に「しょうぎし」というのがあった。これも、わからなかった。会話にちょいちょい出てきたときがあり、頭の中が「?」になっていたのだが、これは「掃除機」であった。私が暇なときオンラインで将棋をしているので、てっきりそのことを言っているのかと思ったのだ。

書き上げていくと当時を振り返りつつ、懐かしい想いになるものである。思えば半年くらいしか経ってないのに子どもの言語習得能力はすごいものだ。

現在はひらがな、カタカナは読めてしまうので、言い間違えることは減った。

だが、今でもアンパンマンを見るのは「てびり」だし、お遊戯の手を繋いで持ち上げて回るのは「めぎーごーらんど」である。

いつか、これらも言わなくなるのだろうけど、それまでは直したりせず見守っていこうと思う。

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