絵本というより伝記な1冊。是非とも子どもに読んでもらいたい話だ。ケイト・セションズという女性の、”好き”をやめなかった物語。

植物が大好きだったケイトが学校の先生として赴任してきたのは、緑のない荒涼としたサンディエゴの町。公園とは名ばかりのその場所に、木を育てることを決意し奮闘する。

当初こんな場所に木など育つはずがないと考えていた町の人も、ケイトに触発され手伝い始める。

今ではすっかり緑豊かな『バルボア公園』がケイトの出した答えであり、生きた証である。実際の公園の光景を写真で見るとより説得力のある物語である。

諦めないことの大切さを伝えるのは、簡単ではない。だがこういった成功例があったということが、絵本を読んだ子どもの心に残ってくれるといいなと思う。

まだ娘には早いが、小学生くらいになったら絶対読ませたい本の一つである。

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