イカル/日本の野鳥たち

冬から春にかけて、公園や開けた森林にかけて綺麗な、透き通った鳴き声が聞こえる。文字に起こすとすると”キ〜コ〜キ〜”だろうか。鳴き声の主はイカルという名の鳥である。

文鳥やシメ(鳥の名前)に似た太く短いクチバシをもつこの鳥は鳥のさえずりが飛び交う春に、ひときわ澄み渡った鳴き声を響かせる。

こちらは少し速めの鳴き声だろうか。私の住んでいる地域ではもう少しゆっくりしたテンポな気がするが、地域差や個体差があるのかもしれない。どちらの動画も模様の美しさが新緑に映える。

イカルの綺麗な鳴き声に季節を感じつつ、暑い季節に備えるのであった。

キーシンの魅力

エフゲニー・キーシンというピアニストがいる。

技術的なうまさはもちろんだが、なんとも楽しそうにピアノを弾く姿に引き込まれてしまう。そんな彼の魅力を感じられる動画をいくつか紹介したい。

『Evgen Kissin plays Chopin

まずは『子犬のワルツ』。聴いての通り、かなりの速弾きである。

キーシンの代名詞とも言えるアフロ。その見た目と対照的に繰り出される軽やかな指使いのインパクトは抜群である。

『BEETHOVEN-Turkish March(from “The ruins of Athens”)』

続いて、こちらもお気に入りの一曲。ベートーベンの『トルコ行進曲』。

和やかな会場の雰囲気と緩急のついた演奏が良い。特に高音部が歯切れよく心地よい。

『BEETHOVEN – Rondo e capriccio』

ベートーベン『ロンド・ア・カプリッチョ』。

軽快なリズムで速いのだが、一音一音が綺麗で心に響く。聴いていて気持ちの良い演奏だ。

『Rachmarinov:Prelude in G minor-Evgeny Kissin at the Proms』

ラフマリノフ 『前奏曲ト短調』。こちらは打って変わって低音が耳に残る。身体全体を使って弾くとはこういうことか、と感じさせる。

最後にショパン『英雄ポロネーズ』である。熟練の域に達した演奏が素晴らしい。

『Chopin polonaise No6 Op53(Kissin)』

見た目も演奏も楽しいキーシンのピアノ。おすすめである。

コゲラ/日本の野鳥たち

少し高い木のある公園を歩いているとき、ふと”コロロロロ…”という甲高い音を聞いたことがあるだろうか。

乾いたやや早めのビートを刻んだその音の主は、コゲラという鳥である。コゲラはキツツキの仲間で先の音は木を叩くドラミングという行為の音である。

最初なんの鳥かわからなくても、特有の木に垂直にとまる姿でキツツキ類とわかる。

コゲラはわりとよく見かける鳥で、小さく動きもかわいい。木の幹を小刻みに動く様は、さながら忍者である。見つけたら少しハッピーになれる鳥だ。

おしりたんていシリーズ/おすすめ絵本

大人気のおしり探偵の絵本シリーズ。本編はもちろん、迷路や絵探しなど小ネタが細かく丁寧に書き込まれており、ページをめくるごとに楽しめる1冊だ。

そもそも、おしりが探偵とはなんなのだ!?という疑問があり、最初はそれほど関心がなかったのだが、Eテレでやっていたのをたまたま見たとき考えが変わった。

見やすいアニメでテンポも良く、気が付くとギャグっぽい物語の雰囲気と、おしり探偵のやけに落ち着いたクールさにハマっていた。話も大人も楽しめる作りになっており、それならと試し読みのできる本屋さんで吟味した結果購入に至った。

「失礼こかせていただきます」の決めゼリフとともに噴出されたおならと、それを喰らった犯人の顔に思わず吹き出してしまった。

他のシリーズも面白そうだが、2歳半の娘にはまだ少し難しそうだ。最初はあまり興味なさそうな娘だったが、最近好きになってくれたみたいだ。「おしりたんてい」とか「ププッきえたおべんとうのなぞ」とか声に出して喋ってたりする。

大人気なので今更ではあるが、おすすめの絵本である。