ヨタカという鳥がいる。じっとしていると樹と同化したように見つけにくい。
名前の通り夜に活動する鳥だ。タカとあるが、猛禽類ではない。座ったフォルムは他のどの鳥とも違う独特の佇まいをしている。
鳴き声も特徴的で、ピョピョピョピョピョ…と電子音のような不思議な音が続く。同じく夜に鳴くと言えばのトラツグミほどではないが、夜の暗闇で聞こえてきたら少し怖いかもしれない。
ヨタカで特筆すべきは、その口の大きさである。宮沢賢治の『夜鷹の星』でも揶揄されているように、顔の半分以上開くのではないかと思われる大きなものだ。映像で見た時のインパクトは抜群だ。
開始3秒ほどからのあくびは必見である。この大きな口を開けながら飛び、飛んでいる虫たちを飲み込むのである。
続いてはこちら。夜鷹の雛がとても可愛い。地面で子育てしているのだろうか。こうしてみると樹の枝だけでなく地面とも見分けがつかないくらい、完璧な保護色である。
余談だが、ネットやメディアで話題のガマグチヨタカの動画も紹介しておこう。大きな口と大きな目。表情豊かな人気者だ。日本で見るヨタカから比べるとそのサイズ感にびっくりだ。
動きがいちいち可愛く、とても愛嬌があってずっと見ていられる。そんな鳥である。