春先、はるか上空で黒い点になりながら高らかに囀る鳥がいる。ヒバリである。
以前、Eテレで観た情報によると実に上空70mの高さまで飛びながら囀り続けるらしい。恐るべき肺活量である。
ヒバリの声は美しく、かの美空ひばりさんの名前の由来でもある高らかに響く澄んだ鳴き声はその小さな身体から出ているとは思えないほど響き渡る。
ヒバリは草むらに巣を作るので、知らずに歩いていると、足元から急に飛び立つので心臓に悪い。
また、わざと傷ついたように見せ天敵を巣から遠ざける偽傷行動をすることもある。
そんなときは、すまないという気持ちで足早に立ち去りながら、自らの危険を顧みず子どもを守ろうとするその行動に親というものの在り方を思い知らされる。
人も鳥も同じなのである。