ケリという名の鳥がいる。
春先、3月下旬頃からだろうか、耳をつんざくような鋭い鳴き声が田んぼ(もしくは麦畑)で飛び交う。
灰褐色の地味な色味に、一際目立つ先端が黒い黄色い嘴。そしてなにより血走ったような赤い眼が特徴的だ。
タゲリという種類の鳥と異なり、つるりとしたアタマに鋭い眼光のため、雰囲気オラついているように見えるが、実際のところ気性は荒めである。
他にもカラスやキジなど自分より大きな鳥にも果敢に立ち向かう。勇敢と言えばそうなのどが、やたらめったら大きな声で叫ぶわ、集団にはなるわで人間だったら相当タチの悪い部類である。
強気な性格は威嚇だけではない。我が子を守るため自らが囮になり外敵に勇敢に立ち向かう勇気のある鳥でもある。タチが悪いといってすまなかった。立派な鳥である。
最後にあまり見たことのないケリの捕食シーン。ドジョウなんて食べてるの知らなかったなぁ。