いよいよ10話。泣いても笑ってもあと2話だ。心して観るとしよう。そんな心構えで視聴開始。またしても不穏な始まりである。
かなりの体力を削っていると思われる大技。りなもりつも相当限界がきているようだ。見ていてハラハラし、落ち着かない。
そして水の残りの量である。もう絶望しかないではないか。11話ショックの前に10話ショックなのか。今回こそ誰か消えるのか…きっとほんわかな展開にはならないだろうなとの確信から、なかなかスムーズに内容が頭に入ってこない。いかんいかん。
ビル群を抜け、線路が途切れ島の果てに辿り着いたわかば達。気配を感じ見上げた先にあったのは、超巨大な浮かぶ”何か”であった。
最後の水を皆でわけ、決戦前に休息するわかば達。りんとりつの姉妹トークはフラグでしかなく不穏極まりない。それでいて非常に心温まるシーンに感じる。
2人の声のトーンが落ち着き柔らかいためか、不思議と緊迫感から解放された不思議な感覚である。
この、わかば薬発言を聞いていたりな達をみて、思わずラピュタを思い出してしまった。
作品中所々に宮崎駿監督へのリスペクトを感じる気がする。廃墟に巨木に魅力的なメカ(機械及び人工物)。もちろん個々の登場人物に魅力が溢れているところも通ずるものがある。なんて考えていたのもつかの間、
これである。ここで思考停止してしまった。やられた。ここで二手に分かれるとは…。というか、りつにりな、葉っぱが舞っているってかなりヤバい状況なのでは!?頭の整理が一向に追いつかない。
最後の水を飲まずにみどりちゃんの葉を増やしていた姉妹たち。全ての命運をりんとわかばに託しているのだ。ならば私も覚悟を決めるしかない。たつき監督をしんじろ!だ。
と思ったら、背後から迫り来る大量のアカムシを迎え撃つための一芝居も兼ねていた模様。なんてこった。震える展開ではないか。恐れ入る。
2人が意を決して歩き出し、
バケットホイールエクスカベーターを登り、いよいよ突入という場面でまたしても話が動いた。
そう、記憶の葉のロックが解除されたのだ。怒涛の展開とはこういうことである。他作品なら2〜3話くらいかけたのではという内容だ。
若干詰め込みすぎではとも思わなくはないが、変に間延びしないのが、たつき監督の作品のやさかも知れない。
そして当然のように差し込まれる謎だらけの(それでいて考察要素ありありの、服や靴のデザインとか)引きのシーン。ああ、次回が待ち遠しい…!