ポップな表紙に、なにやらメガネの青年が…。よく見るとポットのコーヒーか紅茶だかは植木鉢に注がれ、注がれた花は困った顔をしている。
これは借りねばなるまい。ということで借りてみた。
もう表紙から出落ちで、タイトルを回収しまくっているのだが、この主人公オットさんは、かなりのドジっ子である。
いい人そうな人柄はなんとなく伝わるのだが、やることなすことどこかズレてしまうオットさん。
でも、その失敗が結果オーライになっていき、憎めない。そんな物語だ。
ちょっとのミスに目くじらをたてがちな昨今、このようなお話でポジティブに考え方を変えていければ人生明るいかもしれない。
そんな深いテーマではないと思うが、失敗も失敗じゃないという解が心のどこかに留まればいいなと思えた。ほっこりやさしい絵本である。